ジョブカン給与計算でIF関数、AND関数、OR関数を用いて支給・控除項目の計算式を作成することが可能です。
目次
IF関数
IF関数を利用することで、「もしAがBであるならC、そうでないならD」といった計算式が可能になります。
例「もし欠勤日数が0.5日未満なら皆勤手当を5,000円支給。そうでないなら不支給」
1.「設定」>「給与規定」>「支給・控除設定」>「計算式を作成する」を選択します。
2.IFをクリックすると、計算式の欄にIF(,,)が表示されます。
カーソルを式に合わせて数値や必要な項目を入力してください。
※文字数上限は1000文字です。1000文字の範囲内で複数の関数を利用できます。
※IF関数の入れ子(IF関数の中にIF関数を入れること)は使用できません。
3.IF関数の計算例
欠勤日数が0.5日未満なら皆勤手当5,000円を支給。
欠勤日数が0日なら皆勤手当10,000円を支給。1日なら5,000円を支給。
4.従業員情報の項目について
➀の項目は、数字として認識されます。下記計算式のような利用が可能です。
在籍月数が13月以上なら在籍月数×500円、そうでないなら在籍月数×200円
②の項目は、IF関数の条件式のみに利用可能です。使用できるボタンは=(等号)≠(不等号)のみになります。引用する情報は文字列として認識されるため、下記の計算式のように""(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
※条件式とは…IF(条件式,真,偽)
役職名が課長なら100,000円、係長なら50,000円
グループコードを数字で管理している場合でも、グループコードは文字列として反映されますので、""が必要です。
項目名 | 従業員一覧>従業員情報の算出元 | 引用する情報 |
年齢 | 基本情報>生年月日 | 数字 |
在籍月数 | 基本情報>入社日(休職期間も含まれます) | |
税法上の扶養親族等の数 | 扶養情報、税区分情報 | |
標準報酬月額(健) | 給与>標準報酬月額 | |
標準報酬月額(厚) | 給与>標準報酬月額 | |
役職名 | 業務情報>人事情報>人事異動履歴 | 文字列 |
職種名 | ||
雇用形態名 | ||
グループコード | ||
グループ名 | ||
事業所管理名 | ||
配偶者有無 | 配偶者情報 | |
性別 | 基本情報>性別 |
計算式に利用する項目についての詳細は、こちらをご覧ください。
AND関数
IF関数にAND関数を加えることにより、「AかつBであるならC、そうでないならD」のような計算式を作成できます。
歩合売上が1,000,000円以上、かつ契約件数が10件以上なら10,000円。
※AND関数は、条件式のみに利用できます。
IF(条件式,真,偽)
※エクセルやスプレッドシートのAND関数とは並び順が異なります。
OR関数
IF関数にOR関数を加えることにより、「AまたはBであるならC、そうでないならD」のような計算式を作成できます。
歩合売上が1,000,000円以上、または契約件数が10件以上なら10,000円。
歩合売上1,000,000円以上、または契約件数10件以上のどちらかを達成し、かつグループ売上が20,000,000円以上なら10,000円。
※OR関数は、条件式のみに利用できます。
IF(条件式,真,偽)
※エクセルやスプレッドシートのOR関数とは並び順が異なります。
エラー
エラーの例
➀項目が正しく入力されていない。
10000の数値に半角スペースが入力されている。
10,000と入力したため、カンマが3つ入力されている。
②全角のスペースが入力されている。
0の後に全角のスペースが入力されている
計算式の末尾に全角のスペースが入力されている。
③改行が入力されている。この場合は改行の箇所を削除することで解決します。
※改行の入力は、正常な入力と見分けがつきません。メモなどにコピーを貼り付けることで確認することをお勧めします。
④IFの入れ子で計算式を作成している。
この場合は下記のように修正することでエラーが解消されます。
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
🔍関連ワード
IF、イフ、関数、条件、計算式、比較