年末調整画面にて確認できる従業員情報内の「配偶者情報」の書き方についてご案内いたします。入力によっては帳票への反映が大きく変わってまいりますので、管理者様も従業員様もご確認頂けますと幸いです。
目次
配偶者情報の入力方法
1.「配偶者の有無」を選択します。こちらの有無は扶養控除等(異動)申告書の【配偶者の有無】に反映されます。
▼扶養控除等(異動)申告書(今年分・来年分)
2.「有」もしくは「無(配偶者情報必須)」をご選択された場合、「配偶者の基本情報」「今年の扶養情報」「来年の扶養情報」が表示され、入力できるようになります。
3. 「同一生計配偶者」「今年の源泉控除対象、配偶者特別控除対象、または障害者控除対象」「今年の税の扶養対象ではないが退職手当等を有する配偶者」「来年の源泉控除対象、または障害者控除対象」で【対象】と【対象外】のどちらを選択するかにより帳票に反映するかどうかを決定いたします。
・扶養控除等(異動)申告書(今年分・来年分)
・給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼年末調整に係る定額減税のための申告書兼所得金額調整控除申告書
(※以下「基礎控除・配偶者控除・所得金額調整控除等申告書」と記載)
に配偶者情報が反映されます。
帳票に配偶者情報が反映されない場合、以下チェックボックスにチェックが入っているかご確認ください。
▼扶養控除等(異動)申告書(今年分・来年分)
▼扶養控除等(異動)申告書(今年分)
▼基礎控除・配偶者控除・所得金額調整控除等申告書
配偶者の障害者区分で「一般障害者」もしくは「特別障害者」を選択すると障害者手帳画像の添付ができます。
特別障害者の障害者手帳画像が添付されている場合、所得金額調整控除申告書の「★特別障害者」欄に反映されます。
所得金額調整控除の適用対象者の要件についてはこちらをご確認下さい。
▼所得金額調整控除等申告書
4. 手順3にて「今年の源泉控除対象、配偶者特別控除対象、または障害者控除対象」で【対象】を選択すると、「配偶者の給与収入」を入力できる項目が表示されます。さらに「給与収入以外の収入を入力する」にチェックを入れると「配偶者の給与収入以外の収入」が入力できる項目が表示されます。
こちらの項目で入力された金額は、基礎控除・配偶者控除・所得金額調整控除等申告書に反映されます。また、配偶者控除・特別控除の条件を満たしているかどうか「給与所得 収入金額」で判定されます。
※項目横のハテナマークをクリックすると入力へのヒントが表示されます。
※本人の収入欄を【ジョブカン給与計算】に連携させて登録することは出来かねますため、直接入力をお願いいたします。
5. 「来年の源泉控除対象、または障害者控除対象」で【対象】を選択すると、「給与収入等」と「所得見積額」が表示されます。所得見積額は来年度の扶養控除等(異動)申告書に反映されます。
▼来年分の扶養控除等(異動)申告書
配偶者情報の記載に関するQ&A
Q. そもそも配偶者情報が年末調整画面に表示されません。どうしたらいいですか?
A. インポート元のサービス(労務HR・給与計算)の従業員情報をご確認くださいませ。こちらの「扶養情報」に配偶者の登録がない・税の扶養対象でない場合、年末調整画面に取り込まれません。各サービスの従業員一覧に配偶者の「扶養情報」を追加頂き、「税の扶養対象」にチェックを入れ、再インポートを行うか、年末調整の入力依頼にて従業員様に入力頂く形いずれかを取っていただけますと幸いです。
▼従業員情報の「扶養情報」
Q. 「配偶者の収入」はどの時点の収入を記載すればいいですか?
A. 今年1年間の見込み収入・所得をご入力いただければと存じます。
Q. 「配偶者の収入」に記載する項目の詳細を知りたい。
A. 下記国税庁HPのリンク先にてワード検索が可能でございますので、ぜひご確認くださいませ。
タックスアンサー(よくある税の質問)
Q. 来年の扶養情報にある「給与収入等」「所得見積額」はどの時点の金額を記載すればいいですか?
A. 来年1年間の収入見込み額をご入力いただければと存じます。
Q. 「源泉控除対象配偶者になった日」「源泉控除対象配偶者になった理由」「死亡日」はどこの帳票に反映されますか?
A. 扶養控除等(異動)申告書(今年分・来年分)にある「異動月日及び事由」に反映されます。
(例)「源泉控除対象配偶者になった日」「死亡日」の月日が令和6年分中であれば、令和6年分の扶養控除等(異動)申告書に反映されます。
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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