支給・控除項目を作成・編集する際に設定する「詳細設定」の各項目についてご案内します。
目次
- 計算の結果、金額がマイナスになった場合は0円とする
- 所得税の計算対象
- 社会保険の計算対象
- 固定的賃金
- 労働保険の計算対象
- 遡及支払
- マイナス計算
- 現物支給
- 0円の場合明細に表示しない
- 合計に含めない
- 従業員向けの明細画面やPDFにも表示する
- この項目を使用しない(非表示設定)
- 社会保険料として扱う(控除項目のみ)
計算の結果、金額がマイナスになった場合は0円とする
計算の結果、金額がマイナスになった場合は「0円」と表示されます。
所得税の計算対象
所得税の計算のベースとなる項目の場合は、選択してください。課税対象の支給項目であればチェックします。基本的にはほとんどの項目は課税対象になりますが、出張旅費や通勤手当等は非課税になります。
※デフォルトで設定されている支給項目の「通勤手当」の所得税は自動で非課税枠を算出し、「課税通勤手当」「非課税通勤手当」に割り振られます。
※チェックを入れない場合、退職者の源泉徴収票にも金額が反映されません。
※「立替経費」については課税対象外となりますので、チェックを入れないでください。
社会保険の計算対象
社会保険料の計算の対象となる項目、報酬となる項目の場合は、選択してください。「算定基礎届」や「月額変更届」の作成時に使用します。報酬に入るかどうかは以下の表をご参照くださいませ。
■金銭で支給されるものの場合
報酬となるもの | 報酬とならないもの |
基本給 | 解雇予告手当 |
家族手当 | 退職手当 |
住宅手当 | 結婚祝金 |
通勤手当 | 災害見舞金 |
食事手当 | 病気見舞金 |
役付手当 | 年金、恩給 |
職階手当 | 健康保険の傷病手当金 |
早出手当 | 労災保険の休業補償給付 |
残業手当 | 家賃 |
皆勤手当 | 地代 |
能率手当 | 預金利子 |
生産手当 | 株主配当金 |
休業手当 | 大入袋 |
育児休業手当 | 出張旅費 |
介護休業手当 | 年3回まで支給の賞与 |
各種技術手当 | ー |
特別勤務手当 | ー |
宿日直手当 | ー |
勤務地手当 | ー |
年4回以上支給の賞与 | ー |
■現物で支給されるものの場合
報酬となるもの | 報酬とならないもの |
通勤定期券、回数券 |
食事(本人からの徴収額が、標準価格により算定した額の2/3以上の場合)
|
食事、食券 | |
社宅、独身寮 |
住宅(本人からの徴収金額が、標準価格により算定した額以上の場合)
|
給与としての自社製品 | |
― | 被服(事務服、作業服など) |
固定的賃金
基本給、通勤手当、家族手当、役職手当等、稼働実績に関係なく月単位などで一定額が継続して支給されるものは「固定的賃金」として選択してください。チェックを入れた項目の金額の変動によって、月額変更の対象になるかが自動的に判定されます。
※残業手当、深夜労働手当、休日労働手当、休職給、皆勤手当など毎月金額に変動のある項目は稼働実績などの影響を受けますので選択しないでください。
労働保険の計算対象
「雇用保険料」「労災保険料」計算時に使用する場合は、選択してください。賃金総額に算入する支給項目であればチェックします。
※労働の対価ではないものはチェックを入れないでください。(例:本来給与で支給しなくてもよい、慶弔金や従業員の立替精算分を給与と一緒に振込したい場合など)
賃金総額に入るかどうかは以下をご参照くださいませ。
賃金総額に算入するもの | 賃金総額に算入しないもの |
基本給、固定給等基本賃金 | 休業補償費 |
超過勤務手当、深夜手当、休日手当 | 結婚祝金 |
扶養手当、子ども手当、家族手当 | 死亡弔慰金 |
宿日直手当 | 災害見舞金 |
役職手当、管理職手当 | 増資記念品代 |
地域手当 | 私傷病見舞金 |
住宅手当 | 解雇予告手当 |
教育手当 | 年功慰労金 |
単身赴任手当 | 出張旅費、宿泊費 |
技能手当 | 会社が全額負担する生命保険の掛金 |
特殊作業手当 |
財産形成貯蓄のため事業主が負担する奨励金
|
奨励手当 | 創立記念日等の祝金 |
物価手当 | チップ |
調整手当 | 住居の利益 |
賞与 | 退職金 |
通勤手当 | 持ち株奨励金 |
定期券、回数券など | |
休業手当 | |
雇用保険料その他社会保険料 (労働者の負担分を事業主が負担する場合) |
|
前払い退職金 (労働者が在職中に、退職金相当額の全部または一部を給与や賞与に上乗せするなど前払いされるもの) |
遡及支払
過去にさかのぼって支給された金額とするかを選択します。例えば、以前昇給したにも関わらずその分を支払わず後でまとめて支払う場合は「遡及支払額」として支給項目を作成し、詳細設定の「遡及支払」を選択してください。「算定基礎届」「月額変更届」の作成時に、「遡及支払額」として集計されます。
マイナス計算
「欠勤控除」や「遅刻早退控除」といったマイナス計算になる勤怠関係の支給項目の場合は、選択してください。明細上は「支給」項目に表示されますが、チェックを入れれば支給額からマイナス計算されます。
現物支給
通勤定期券、食事など現物で支給される項目の場合は、選択してください。
尚、「現物支給」にすると、給与や賞与の振込用データ作成時に対象外となります。
0円の場合明細に表示しない
支給額が0円のものを明細上に表示したくない場合は選択してください。給与計算の結果が0円だった場合は、給与明細上に項目名と金額が表示されません。
合計に含めない
支給合計に含めない場合は選択してください。
内訳項目としてご利用いただく場合は項目名等で合計に含めないことが分かるような設定をおすすめいたします。
従業員向けの明細画面やPDFにも表示する
時給単価として表示したい場合等、合計には含めないが従業員向けの明細に表示したい場合は選択ください。
この項目を使用しない(非表示設定)
以前作成して使わなくなった項目などを削除したい場合は選択してください。チェックを入れると、毎月の給与明細から表示されなくなり、支給・控除項目CSVアップロードで取り込めなくなります。
※計算式に含まれた項目については非表示設定を行うことができかねます。
社会保険料として扱う(控除項目のみ表示)
社会保険料徴収漏れ等で、過去分の社会保険料を控除する場合は、「社会保険料調整」といった控除項目を作成し、「社会保険料」と設定してください。
確定拠出年金などは「小規模共済掛金」と設定してください。
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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